2025年3月28日金曜日

ルルド 第87回

  それはまるで、揺らめく星々が二列に並んだ垣のようであり、バシリカの左隅から湧き出るようにして現れると、記念碑的なスロープに沿って進み、その曲線を描き出していた。この距離からは、ロウソクを持つ巡礼者たちの姿は依然として見えず、そこにはただ、闇の中に正確な線を引きながら、整然と旅を続ける炎の列があるばかりだった。青みがかった夜のもとでは、記念建造物の輪郭も曖昧で、闇の厚みがわずかに形を示しているにすぎなかった。しかし、ロウソクの数が増すにつれ、少しずつ建築の輪郭が浮かび上がってきた。バシリカの鋭くそびえ立つ稜線、大規模なスロープの巨大なアーチ、そして重々しく低く広がるロザリオ教会の正面──そうしたものが、炎の流れの光によって照らし出されていった。

 絶え間なく流れ続けるこの輝く火の奔流は、決して急ぐことなく、まるで押し寄せる洪水のように、何ものにも遮られることなく進み続けていた。それはまるで夜明けの到来のようであり、光の雲が生まれ、広がり、やがてその栄光で地平を満たしてしまうかのようだった。

「見て、見て、ピエール!」マリーは幼子のような喜びに駆られ、繰り返し叫んだ。「終わることがないわ、ずっと続いてるの!」

 そして、確かに、上方では小さな光が次々と規則的に現れ続けていた。それはまるで、天上の無尽蔵の泉が、こうして太陽の塵を惜しみなく降り注いでいるかのようだった。

 行列の先頭はすでに庭園に到達し、冠を戴いた聖母像の高さに達していた。そのため、炎の二重の列はまだロザリオ教会の屋根と、長大なスロープの曲線を描いているにすぎなかった。しかし、群衆の接近は空気のざわめきや遠方から届く生きた息吹となって感じられた。 そして何よりも、声が大きくなっていた。ベルナデットの嘆きの歌がますます膨らみ、満ち潮のごとき響きを帯びながら、リフレインを繰り返していた。

「アヴェ、アヴェ、アヴェ・マリア」

 その揺らめく旋律が、波のように高まっていった。

「このリフレインは……」ピエールはつぶやいた。「肌にしみ込んでくるようだ。まるで、体全体が歌い出しそうな気分になる。」

 マリーは再び、少女のように軽やかな笑い声を立てた。

「本当ね。どこへ行ってもついてくるの。こないだの夜も、夢の中で聞こえたくらいよ。そして今夜は、また私をとらえて、地上からふわりと持ち上げるような気がするの。」

 彼女はふと口をつぐみ、言った。

「ほら、あそこ、芝生の向こう側に来てるわ、私たちの正面よ。」

 そのとき、行列は長い直線の並木道を進み、やがて「ブルトン人の十字架」を回り込み、芝生を囲んで再びもう一方の直線の並木道を下り始めた。この動作を完了するのに、15分以上はかかった。

 そして今や、二重の炎の列は二本の長い平行線を描き、その上には勝利の太陽のような輝きが浮かび上がっていた。しかし、なおも驚嘆すべきは、この炎の蛇の果てしなき行進だった。その黄金の輪は、闇に包まれた大地の上を静かに這いながら、次々と伸び続け、伸び続け、その巨大な体躯が尽きることはなかった。

 何度か、人波の押し合いが起こったのか、炎の列がたわみ、今にも途切れそうになることもあった。しかし、すぐに秩序は回復し、ゆっくりとした規則正しい流れが再開された。

 空には、もはや以前ほどの星は見えなかった。まるで天の川が降りてきて、その無数の世界の塵を転がしながら、地上で星々の円舞を続けているかのようだった。

 青白い光が辺りに流れ落ち、もはや世界はただ空に包まれたかのようだった。記念建造物や木々は、夢のような輪郭を帯び、無数のロウソクが放つ神秘的な輝きのなかに、ますます幻想的な姿を浮かべていた。

 マリーは抑えきれない感嘆の息を漏らし、言葉を見つけられずに繰り返した。
――なんて美しいの……神様、なんて美しいの……! ピエール、見て、なんて美しいの!

 しかし、行列がすぐそばを通り過ぎるようになると、それはもはや、ただの星々がリズムよく進んでいく幻想的な光景ではなくなっていた。今や、光の雲の中に人々の身体が見え、時折、ろうそくを掲げて進む巡礼者たちの顔を認識できるようになった。

 最初に現れたのはグリヴォットだった。彼女は夜遅くにもかかわらず、この儀式に参加したがったのだ。自らの癒しを誇張し、これまでになく元気だと繰り返し主張しながら、冷えた夜気に震えつつも、いまだに高揚した足取りを保っていた。次に、ヴィニュロン一家が姿を見せた。先頭には父親がいて、高く掲げたろうそくを持ち、その後ろにはヴィニュロン夫人とシェーズ夫人が、疲れた足を引きずるようにして続いた。そして、ぐったりとした様子の小さなギュスターヴが松葉杖をつきながら、右手をろうのしずくで覆いながら砂利を叩いていた。

 そこには、多くの歩ける病人たちもいた。たとえば、エリーズ・ルケがいた。彼女はまるで地獄から現れた亡霊のように、むき出しの赤い顔をさらして通り過ぎた。中には笑っている者もいた。前年の奇跡の少女、ソフィー・クートーはすっかり儀式を忘れ、ろうそくをまるで棒切れのように弄んでいた。

 次々と無数の顔が現れた。とりわけ女性たちが多かった。中には下層階級特有の粗野な表情の者もいれば、時折、驚くほど気高い顔つきの者もいた。彼女たちは一瞬だけ目に映り、その後、幻想的な光の中に消えていった。しかし、それは終わることなく、絶え間なく新たな人々が現れ続けた。そしてピエールとマリーは、ひっそりとした小さな黒い影――マーズ夫人の姿に気づいた。もし彼女がほんの一瞬、涙に濡れた蒼白な顔を上げなかったなら、二人は気づかなかっただろう。

――見てごらん、とピエールがマリーに説明した。行列の先頭のろうそくの光が、いまちょうどロザリオ広場に到達したけれど、巡礼者の半分はまだ洞窟の前にいるはずだよ。

 マリーは目を上げた。すると、確かに、バシリカの左端の角から、また新たな光が絶え間なく規則正しく現れていた。それはまるで、機械仕掛けのように止まることなく続いているように見えた。

――ああ……なんて多くの苦しみの魂が……!
 彼女は言った。
――この小さな炎の一つ一つが、苦しむ魂なのね。苦しみ、そして救われる魂なのね。

 ピエールは身を乗り出さなければ、彼女の言葉を聞き取れなかった。なぜなら、すぐ近くを流れる人々の波の中で、ベルナデットの哀歌が彼らの耳を圧倒していたからだ。

 声はどんどん大きくなり、旋律は次第に渦巻くように混ざり合っていった。行列の各部分が、それぞれ異なる節を絶叫するうちに、もはや互いの声を聞くことさえできなくなっていた。それは、一つにまとまった巨大な叫びだった――信仰の熱狂によって酔いしれた群衆の、途方もない絶叫だった。

 それでもなお、リフレインは響き続けた。
「アヴェ、アヴェ、アヴェ・マリア!」
 その旋律は狂気じみた執拗さで繰り返され、すべてを支配していった。

2 件のコメント:

  1. 夜空の星とたいまつ行列の光が混然と一体となっている美しさ。
    行列の人々の中には様々な境遇、外見の人たちが、これまた混然一体となっている。
    アヴェ・マリアの歌声が響き、マリーだけではなくそこにいる人たちは皆
    恍惚とした状態となっている。
    壮大なシーンですね。

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    1. まさに壮大で神秘的な場面ですね。天上の星々と地上のたいまつ行列の光が一体となり、静と動、永遠と瞬間が交錯する幻想的な光景。その中を進む巡礼者たちは、貧しい者も裕福な者も、病める者も癒えた者も、見た目も境遇もさまざまながら、一つの流れの中で溶け合い、同じ熱狂に包まれています。

      そして、「アヴェ・マリア」の歌声が幾重にも響き渡るにつれ、理性を超えた感情が渦巻き、マリーだけでなく、その場にいるすべての人々が恍惚の境地へと導かれていく……。まるで宗教的陶酔の極みですね。

      ゾラは科学的視点を持ちながらも、この場面では信仰が持つ圧倒的な力をリアルに描き出していますね。ただの儀式ではなく、光と声が渦巻く中で人々が次第に我を忘れ、肉体から解放されたかのような一体感に包まれる――まるで奇跡そのものが今ここで起こっているかのような感覚を生み出しているのがすごいです。

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