2025年3月18日火曜日

ルルド 第77回

  すぐにゲルサン氏は同意し、一行5人は再び歩き出した。マダム・デザーニョーは建築家と司祭の間に挟まれ、レイモンドとジェラールは先を行った。灼熱の太陽の下で群衆は増え続け、ロザリオ広場はまるで公の祝祭日のように雑然とした見物人で溢れかえっていた。

 さて、その作業場はすぐ近く、左手のアーチの下にあった。それは極めて簡素な三つの部屋からなる施設だった。最初の部屋では瓶の詰め作業が行われていたが、その方法は至って単純なものだった。緑色に塗られた小さな亜鉛製の樽が、ひとりの男に引かれて洞窟(グロット)から運ばれてくる。その姿は、まるで庭に水を撒くための散水用の樽のようだった。そして、単なる蛇口を使い、淡い色をしたガラス瓶に1本ずつ水を注いでいく。作業服を着た労働者は、必ずしも水が溢れないように気をつけているわけではなく、足元には絶えず水たまりができていた。

 瓶にはラベルが貼られていなかった。美しいコルク栓の上に鉛のキャップがかぶせられており、そのキャップにだけ、由来を示す刻印があった。また、保存のためなのか、それは一種の白鉛塗料で覆われていた。続く二つの部屋は包装作業の場であり、まるで本物の梱包職人の作業場のようだった。そこには作業台や工具、木くずの山があり、主に一瓶または二瓶入りの箱が作られていた。これらの箱は美しく仕上げられ、細かく削られた木くずの上に瓶が寝かされるように詰められていた。その光景は、まるでニースの花の出荷場やグラースの砂糖漬け果物の出荷場を思わせるものだった。

 ジェラールは落ち着いた満足げな様子で説明した。
「ご覧の通り、水は確かに洞窟から運ばれてきています。巷で流れている馬鹿げた噂は、これで一掃されるでしょう。それに、何のごまかしもなく、すべてが日の下で行われているのです……。さらに付け加えておきますが、神父たちは水を売っているわけではありません。彼らが非難されることがありますが、それは誤解です。たとえば、ここで満たされた瓶を購入すると、20サンチーム、つまり瓶の代金だけです。ただし、発送を依頼する場合は、梱包と送料が加算されて1フラン70サンチームになります……。もちろん、皆さんは好きなだけ自分の持ち込んだ水筒や容器に水を汲むことができますよ。」

 ピエールは、これについて修道会の利益は大きくないだろうと考えた。というのも、彼らが儲けているのはせいぜい箱の製造費と、大量購入することで実際には1本あたり20サンチームもしないであろう瓶のコストだけだからだ。しかし、想像力豊かなレイモンドやデザーニョー夫人、ゲルサン氏にとっては、あの緑色の小さな樽や、白鉛を塗ったカプセル、作業台の周りに散らばる削りくずの山々は、大きな失望だった。彼らは、奇跡の水を瓶詰めする際に、何らかの儀式があるのではないかと想像していたのだ。聖衣をまとった司祭が祝福を与え、少年聖歌隊の澄んだ声が響き渡る──そんな光景を思い描いていたのかもしれない。

 そしてピエールは、この単なる瓶詰めと包装作業の前に立ちながら、信仰の持つ力について改めて考えた。一つの瓶が遥か遠くへと運ばれ、病人の部屋に届けられる。そして、包みを開いた瞬間、病人がひざまずき、その清らかな水をじっと見つめ、飲み、その恍惚とした思いが病を癒すほどの力を生み出す──そこには、強烈なまでの全能なる幻想への飛躍があるのだ。

「おや!」とジェラールが声を上げた。皆が工房を出るときだった。「管理事務所へ向かう前に、蝋燭倉庫を見てみませんか? すぐ近くですよ」

 彼は相手の返事も待たずに、ロザリオ広場の向こう側へと皆を導いた。実のところ、蝋燭倉庫の光景は、先ほどの包装工房よりもさらに面白みに欠けるものだった。広場の右側のアーチの一角に位置するこの場所は、まるで地下貯蔵庫のような空間で、木の梁によって大きな区画に分けられていた。その奥には、途方もない量の蝋燭が、大きさごとに分類され、積み上げられていた。グロット(洞窟)に奉納された蝋燭の余剰分がここに集められ、巡礼者たちが柵のそばに設置された特製の荷車に次々と蝋燭を載せ、それが何度も倉庫に運び込まれるのだった。

 原則として、奉納された蝋燭はすべて聖母の御足元で燃やされなければならなかった。しかし、その数はあまりにも膨大で、日夜燃え続ける200本もの蝋燭をもってしても、とても消費しきれるものではなかった。そのため、この蝋燭の供給量は絶えず増え続けるばかりだった。そして、修道会が余った蝋を売却しているのではないかという噂が流れていた。グロットの支援者たちの中には、むしろ誇らしげに「蝋燭の売り上げだけで、この巡礼の仕組み全体が運営できるのではないか」と語る者さえいた。

 その圧倒的な量に、レイモンドとデザーニョー夫人は目を見張った。

「なんてたくさんの蝋燭でしょう! すごい数だわ!」

 特に、10スーから1フランほどの安価な小さな蝋燭が、数え切れないほど積み上げられていた。ゲルサン氏は、具体的な数字を知りたくなり、思いつくままに計算を始めたが、やがてその膨大な量に圧倒され、途中で諦めてしまった。

 ピエールは黙って、その大量の蝋燭が太陽の下で燃え尽きる光景を眺めていた。そして、彼は決して功利主義者ではなく、人間がパンと同じくらい幻想や喜びを必要とすることも理解していたが、それでも、この蝋燭を燃やすために費やされた金が、どれだけの施しになっただろうかと思わずにはいられなかった。

「ところで、私の送る予定の瓶は?」とデザーニョー夫人が尋ねた。

「事務所へ行きましょう。五分もかかりませんよ」とジェラールが答えた。

 一行は再びロザリオ広場を横切り、バジリカへと続く階段を上った。事務所は、丘の上にあり、カルヴァリオの道へと続く入口の左手にあった。それは、風雨にさらされて崩れかけた漆喰の掘っ立て小屋のような建物で、粗末な木の看板に、こう書かれていた。

「ミサ、献金、信徒会の申し込みはこちらへ。特別な意向の受付。ルルドの水の発送。ルルドの聖母会報の購読申し込み。」

 そして、このみすぼらしい事務所を通じて、これまでにどれだけの巨額の資金が動いたことだろう。まるで、まだバジリカの基礎が築かれたばかりの「純朴な時代」から時が止まってしまったかのようだった。


2 件のコメント:

  1. なるほど、ルルドには、こんな瓶詰工房とろうそく工房があって、きっちりビジネスしてるんですね。

    返信削除
    返信
    1. そうなんですよね。まさに「信仰と経済が交差する場所」という感じで、ゾラらしい冷静な観察が光っています。

      瓶詰工房では、巡礼者が奇跡を信じて持ち帰る「ルルドの水」が、実際はごく普通の工場のような作業環境で詰められている。一方、巡礼者たちはもっと神秘的な儀式を想像していたので、がっかりする。だけど、結局は「信じること」そのものが力を持っているから、遠くの病室で膝をついて祈る人の前では、その水は神聖なものに変わる——という構造が興味深いですね。

      ろうそく工房に至っては、献灯の数が多すぎて「燃やしきれないほどの供給過多」というのが皮肉です。結局、余ったろうそくは転売されるという噂まである。でも、それを誇りに思う信者たちもいるわけで、「信仰と商売」の絶妙なバランスが見えてきます。

      ゾラの皮肉を交えつつも淡々とした筆致が、読者に「これは単なる商売か、それとも純粋な信仰の表れか?」と考えさせるのが面白いですね。

      削除

ローマ 第95回

   しかし、恐ろしい人物、誰もが震え上がるその人物は、モンシニョール・パルマであった。彼は、聖なる婚姻の絆を擁護するために、審理会によって選ばれた弁護官であった。彼にはほとんど無制限の権利が与えられ、さらに訴えを繰り返すこともでき、要するに、気の向くままに訴訟を引き延ばすことが...